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モンブランとIPについて - Mont Blanc and IP

*English follows Japanese 自由が丘の商店街で長く店を構えているモンブラン。 いまや、多くの洋菓子店で目にするモンブランというお菓子はこのお店が考案したものです。 でも、特許や権利の主張ということは行っていません。結果として、モンブランは一つのお菓子の名称として広く伝わり、多彩なモンブランが今日も作られ続けています。 実際、自由が丘モンブランのモンブランも当時の基本は残しつつ、改良を加えて現在の味に至っているとのことです。 日本の菓子には、すべてではありませんが、こういった基本設計を共有化して、お店や各地の特色を盛り込んで菓子を作れるようにすることで、市場を作り、互いに創意工夫をして向上していく仕組みが多くみられます。 土産菓子としては、ままどおる・博多通りもん、小川軒のレーズンウィッチ・マルセイバターサンド、など。 古くは上生菓子も、基本形は同じでその色の組み合わせなどにより、「見立て」をして、多くの菓子が生まれているとも言えます。 例えば有名な菱葩餅(花びら餅)も、川端道喜が作ったものですが、いまではたいていの和菓子屋さんで作られています。もちろん、川端道喜に知的財産権の使用料を払うなんていうことはありません。 よいアイディアは、共有することで市場が出来上がっていくということが日本の菓子の世界では、脈々といまも引き継がれていると思います。 まもなく大晦日・お正月。今年も新年のお席にどんなお菓子が並ぶのか楽しみで仕方ないです。 良いお年をお迎えください。 Mont Blanc - not the name of case - is a cake shop at Jiyugaoka in Tokyo which originally developed Mont Blanc cake. Do all the other cake shop pay Intellectual Property fee to Mont Blanc - Jiyugaoka?   No, Mont Blanc - Jiyugaoka does not claim IP for this case.   As a result, Mont Blanc cake has been major bland in Japan, and