スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2016の投稿を表示しています

年末年始、忙しい時に読んでおきたい AI の話 - Catch up AI stories quickly in your busy season

* English follows Japanese 暮の忙しい時期、でも年末年始の休みには少し時間を取って読書もしたい。そんな頃になってきたのではないでしょうか。 今回は、少しの隙間時間で日頃新聞やメディアで取り沙汰されている AI に関する、わかりやすくそして、先端を走っている人たちのインタビューを紹介します。 いずれも、当面の AI に関する定義、そしてそれにより人に求められる能力・価値について議論されています。 また、メディアでとくにマイナスな印象づけをされている機械に支配されるといった話についても見解が触れられています。 Wired: オバマと伊藤穰一のインタビュー http://wired.jp/special/2016/barack-obama/ 日経(有料): Satya Nadella http://www.nikkei.com/article/DGXKZO10049350Z21C16A1FFB000/ また、そんな最先端の技術を使って未来を見ている人のインタビューを2つ紹介します。 TED: Happy MAP https://www.ted.com/talks/daniele_quercia_happy_maps 効率的、ではなく心地よい、美しいルートを探す。 新しい発想ですね。  Groco Interview: David James Brunner - ModuleQ https://www.youtube.com/watch?v=dovVtMtIozA コンピューターサイエンスが、知的活動の創造性を広げていく発想や、現在実施されている AI を使ったビジネスについての話です。 一般的に言われている AI についての懸念についても広く議論されています。 車が普及し、電話が普及し、インターネットが普及したように、単純作業の自動化は避けられない技術革新と言えるでしょう。 この機会に、少し思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。 2016 will be end, and will welcome 2017 soon.   Now, lots of people are enjoying or preparing holiday season.   In this post, I would like

台北 - Taipei

* English follows Japanese 先日、はじめて台北を訪れました。日本よりは南に位置しており、時差は約1時間。 周りからは非常に過ごしやすく、食べ物も美味しい、なんだったら日本語も通じると言われての初訪問です。 経済面では EMS (Electronics Manufacturing Service) で大きくIT分野で成長し、いまはサービスビジネスを伸ばそうとしているという話も耳にしていました。 今回は時間の関係で、ホテルとオフィスビルの往復をしただけでしたが、いくつか気になったことをまとめておこうと思います。 まずは、空港ですが、入国審査の前後で独特のピリっとした感じもなく、南のだからか穏やかな空気を感じました。 同じように、いまではEMSといえば深センというくらい急成長を遂げている世界のIT工場深センに1年前に訪れた時とは大分印象が違います。 空港からは現金のみですが、市内まで公共バスが有り、これが 130 TWD (台湾ドル)で、だいたい 420 円くらいでしょうか。函館空港から市内までと似ています。 時間は 40 分くらいです。 よくわからない勧誘もなく、アメリカのシアトルよりも安心感があるくらいです。 今回地元の食堂のようなところを訪れる機会はありませんでしたが、食事は万事問題なく、事前評判通り美味しかったです。 安くて美味しいものが有る。というのが日本に似ているのかもしれません。 日本のチェーン店も多く進出していますが、現地のチェーンのようなところでも美味しいです。 洋食も何度か食べましたが美味しい。 値段はわかりやすいところでスターバックスのトールサイズのコーヒーが 75 TWD, マクドナルドのビックマックが 67TWD でした。 こちらも大雑把に日本円でスタバが 300 円、ビックマックが 268 円と考えると、7〜9割くらいの値段です。 滞在中、現地の英字新聞で若者のパン食・洋食化が進み、米の消費が激減していることが高齢者や農家の問題として取り上げられていました。 この他、朝の果物も美味しいし、ヨーグルトやフレッシュジュースも美味しいこの国。 食料自給率はインターネットで見ると、31% と日本よりも低いことがわかりました。 有名な小籠包も米粉の皮を使うので、具材含め、このあたりのデ

函館

*English follows Japanese 夏至の数日前、函館を訪れました。 イメージとしては海産物と五稜郭でしょうか。私も行く前は、海鮮丼を食べてゆっくり過ごそうかと思っていただけでしたが、急速に成長している都市としての函館について整理しておきたいと思います。 今回訪れて気づいたのは、函館には大きなメリット5つが整備されていたことです。Wifi スポットの充実、英語、通りの名称、リノベーション、そして交通です。 それぞれに、改善ポイントがあるところは随時ふれていきます。 はじめに、Wifi スポットですがホテルや公共施設、市電などいたるところで Free Wifi の案内を目にしました。要所要所で Wifi があることで、外国人観光客も気兼ねなく市電に乗り、観光スポットを周っているようでした。 ただ、一般的なカフェなどではまだサービスも拡充していないところがありました。 続いて、英語です。まず、端的な説明である値段や支払い方法など、各種サービスに従事する多くの人が単語でシンプルに伝えていました。市電などではラミネート一枚のマニュアルが用意されていました。考えてみれば長い説明は不要で、単純に現金だけなのか、カードが使えるのか、いくらなのか、だけでよく。どこに行くのかについては、マップが用意されていれば事足ります。解らなければ、Wifi で調べてもらえば良い。 市街地の観光センターやホテルはわかるのですが、今回特急で20分ほどいった自然公園近くの観光センターでも簡単な英語対応ができる人がいることに驚きました。 箱館山のロープウェイでは、大半のお客様が中国系の人でしたが、ここの求人情報を見ると、柔軟に対応できる人ということで、完璧ではなくても必要なことを伝える姿勢があることが伝わります。 前述のWifiの充実化と、端的なサービスの説明があれば、大抵のことは事足りる時代です。 タクシーもUberのようなサービスが充実すれば、もっと広がることでしょう。 続いて、通りの名称が細かく出ていることがプラスと感じました。 初めての土地だと、日本人でも土地勘が掴みづらいことが多いです。 でも、通りの名称がはっきりしているので、移動がし易いというのを感じました。あと一歩あると嬉しいのが、もうすこし通りの名称の看板を増やしてもらえると良いかと

AI がカスタマーサポートを担えるのか?Misfit 編 - Is AI able to work on Customer Support on behalf of a human? Misfit case

* English follows Japanese 京都の虎屋でいただいた桜餅が関東風だったことが気になる今日このごろですが、春雨もふってすっかり春の陽気。ことしは幾分暖かいです。 ※桜餅の関東風・関西風については、探してみてください。 今回は、アメリカ企業が提供する製品・サービスに対して受けたカスタマー サービス対応の問題をベースに、人工知能(以下 AI にします)による代替の有効性について考えてみたいと思います。 今回ご紹介したいのは Misfit の対応です。 Misfit は iPhone や Android ベースのタブレット電話と連携してフィットネストラックがデキるデバイスとサービス アプリケーションを提供しています。 デバイス自体は他社のものに比べて安く、軽量で、デザインがシンプルなためシーンによらず身に着けやすいのが特徴です。 この手の製品の特徴として、消費者としてはデバイスを買ったというより、アプリケーションとデバイストータルで得られるサービスを購入している感覚といえます。 この製品で発生した故障対応の経験について紹介したいと思います。 まず今回のサポートサービス利用に至った背景は次のようになります。  - 購入して数週間後から断続的に iPhone とバンドの連携にしばしば失敗する現象が発生  - アプリからレポートを送っては、カスタマーサポートから連絡が来て、同じ手順を案内される  - 案内された手順では直らない  - ほっておくと、3日くらいでまた連携がもどる  - 大体月に1回位は起きて、レポート、案内、放置が繰り返される 上記のような経緯があり、今回に関してはついに一週間経ってもデバイスとアプリが連携できなくなったので、改めて、サポートに連絡をしました。 安の定ですが、まずは同じ手順が送られてくるので、効果なかった旨を返し、次に写真を求められたので写真をとって返し、ここでだいたい一週間くらいが経過します。 この後、連絡が来なくなったので諦めて Web から違うモデルを購入しました。 すると、翌日に「故障と思われるので交換します」という連絡が入りました。 一つ一つの対応はマニュアル プロセスにそったものかもしれませんが、これであれば人が解す必要はない時代に入っているかもしれません。 例

ハイコンテクスト カルチャーでのささいなサービスの食い違い - Petty different services in High Context Culture

*English follows Japanese 先日、知人と昼食を取っていた際、日本はハイコンテクスト カルチャーであり、その環境に慣れていると、本社との交渉ではローコンテクスト カルチャーの意識を持って議論しないといけないため、かなり苦戦するという話がありました。 このことは、確かに以前 ご紹介した 遠藤滋氏の「 中国人とアメリカ人 」でも触れられており、特にコンテクストの説明として ” 言語、共通の知識、体験、価値観、ロジック、嗜好性 ” と定義されています。 ハイコンテクスト カルチャーにおけるコミュニケーションは、時に物事を短時間かつ少量のデータのやり取りですすめることを可能にしますが、今日はコンテクストのささいな食い違いに寄るエラーについて紹介したいと思います。 ここ数年、私は仕事の関係で年に2回ほど北米の同じ都市を訪問する機会があります。この時、業務上のポリシーにより有償サービスの業者を経由してチケットを手配しなくてはいけません。行き先までの航路として成田からの直行便もあるのですが、時間と選択できる航空会社、そして個人の嗜好を理由に羽田からいったん別の都市で乗り換えをするルートを私は選択しています。 時間をうまく調整すると、その乗り換えの都市の市街地で昼食や夕食を楽しむのが、仕事前後のひそかな楽しみであったりもします。 今回も、いつもと同じように直行と乗り換えの見積もりを受け取り、差額を確認の上、大きな差額もでなかったのですが、どうも帰りの時間がいつもと違いました。 ただ、私が利用していた航空会社はここ数回、帰りの便の時間が変わりましたが、以前の時間は確かに今回提示された時間だったので、そのままいったん手配の依頼をしました。 その後、最終確認の依頼が来たのですが、どうもきになりましたので、念のため航空会社を聞いてみると、どうやら、別の航空会社その時間でサービスを提供しており、私がいつも使用している会社は、やはり別にあるということでした。 なぜ、このような食い違いが起きてしまったのでしょうか? ここには、ハイコンテクスト カルチャーにおけるコミュニケーションがもたらす悪い影響がひそんでいました。 それは思い込みによるフィルターです。 私には、次のようなフィルターがありました。 いつものオプションが入っているだろう