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1991 - 2021 , 冷戦イデオロギーの対立、文明の衝突、そして - 1991 - 2021, Cold War (an ideological confrontation), ”The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order”, and what's next?

*English follows Japanese Celebrate “ The Black Album ”  your way  with “Metallica” (​Remastered) and "The Metallica Blacklist." これは、つい最近 Metallica が彼らの過去のアルバム作品である "Metallica" をリマスターした音源を販売することを決定した際に出したメッセージです。1991 年、今から 30 年前にリリースされたこのアルバムはここ 20 年の間世界で最も売れたアルバム であり、Metallica にとってもターニングポイントの一つになった作品です。かれらは 1991 年 8 月には当時まだソビエト連邦だった現在のロシアでLive を行います。その様子は、社会主義国家において、自由と抑圧への破壊を象徴する Metallica のサウンドに熱狂する人々とそれを抑え込むべく軍隊が出動している映像が残っており、非常に緊張感とそしてその次の時代への足音を象徴するような出来事として、私の印象に強く残っています。 1991 年、いまから 30 年前は世界も大きく変わる年でした。ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが統合に向かいます。そして、その年の暮にはついに ソビエト連邦が解体されロシア及びいくつかの国が誕生しました。これらの出来事により、それまで冷戦とかイデオロギーの対立と言われていた世界の均衡は崩れます。イデオロギーの片翼を担っていた民主主義を代表する国家としてアメリカ合衆国がそこから急速に成長をしていきます。また、日本ではバブル経済が崩壊し、停滞へと社会の状況がシフトしていきました。 そして、1996 年にサミュエル・ハンチントンの著書「文明の衝突」にあるように世界は新たに複雑性の中から生まれる歪を体感していくことになります。 2021 年、2020 年から(初めて発見されたのがいつかはおいておいて)世界中で発生したこのCOVID-19 のパンデミックも、ワクチンの提供開始や対策の明確化によりPost-COVID-19 について具体的に考える時期に入っています。同時に 「文明の衝突」から次の構造へと世界は変わっていこうとしているようにも感じます。それは「公的組織と民営組織」です。例えば

今更ながら、SDGs ってなに?

Japanese Only はじめに、私はSDGs( Sustainable Development Goals )という言葉を作り、世界中で様々な取り組みが実行されていることをすごく良い流れだと思っています。組織、そして個人が意識してできることから始めていこうという、この考え方はすごく良いと考えます。 SDGsについては 外務省のページ に詳しく書かれているので、そちらを参照していただきたいと思いますが、一部抜粋しておきます。 持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals )とは,2001年に策定された ミレニアム開発目標(MDGs) の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない( leave no one behind )」ことを誓っています。 今回、この記事を書くきっかけになったのは、 Slus 6月号 の特集「今日から始めるSDGs」を読んだことでした。そこには、 日本ユニセフのページ と同じ画像が使われて、それぞれに説明が加えられており、非常にわかり易い内容になっていました。ただ少し気になったことがあったので、ここでまとめておくことにしました。 具体的には、下記2つの項目を取り上げてみたいと思います。 8. 働きがい も 経済成長 も 16. 平和と 公正をすべての人 に 太字にしましたが、「経済成長」は現在の経済的先進国がつくった経済が中心となった考え方の社会における言葉で、経済的な先進国の目線からくる定義であるような印象を受けました。また「働きがい」とならべることで先進国にフォーカスした印象が強まります。 また「公正」というのは文化や場所など、またそれぞれの人によって異なります。捉え方によっては非常に乱暴で共通概念の押しつけのようにも見えなくありません。私は公正ときくと「 春色無高下 、花枝自短長 」という漢文が浮かびます。平等とは、公正とはなにか、についての禅語です。春の陽の光は身分の上下に関係なく降り注ぎ、でも、花の枝はそれぞれに長かったり、短かったりするものということです。つまり一様に

アートとテクノロジーの関係 - The collaborative work - Art and Technology

 *English follows Japanese アートとテクノロジー。相反するようなこの2つの世界は互いに親密に連携しあって、多くのサービスや製品を提供し続けています。ともすれば感性と論理の違いが有るような印象も受けますが、人間の脳が右脳と左脳で役割を持って機能するように、アートとテクノロジーは多くの場面で連携しています。今回は、それぞれどういった恩恵をうけているのかについて残そうと思います。 アートがテクノロジーから受けている恩恵 はじめに、アートがテクノロジーから受けている恩恵について大きな2つの恩恵を解説します。 1つ目は、想像しやすいところかと思いますが、制作作業の効率化と品質の向上です。古くは筆や絵の具、キャンパスなどから、最近のデジタルツールまで、テクノロジーから生まれたツールが、アート作品の制作をより効率的に、そして質の高い作業を可能にしてきました。 2つ目として、新しいテクノロジーがアートを革新することがあります。例えば、写真のテクノロジーにより、ポートレートや風景画など記録のためのアートは写真へと移り変わり、そして写真自体もまたアート表現のフィードとなっています。いまでは、3D や、落合陽一さんがやっているような科学理論をつかったアートまで、最新のテクノロジーが表現の手法を拡張することで、アートのフィールドも広がっています。 テクノロジーがアートから受ける恩恵 それでは、テクノロジーがアートから受けている恩恵にはどのようなものあるでしょう。ここでも2つほど紹介します。 1つ目は、機能面から開発されたサービスやプロダクトのUI やUx を向上できることです。にとって使いやすいなと思うプロダクトや、シンプルで快適なサービスというものは、多くの場合、機能を開発するエンジニアとユーザーの体験をデザインするデザイナーとが組んで開発していることが多いです。五感にどう訴えかけていくと良いかは、やはりアートのエリアからの恩恵となります。 もう一つは、イメージしにくいかもしれませんが、アートの考え方を、新しいテクノロジーの開発や研究に役立てる。アート思考です。アート思考とかDesign Thinking という言葉を聞いたことが有る方はいらっしゃるかもしれませんが、この根底にはアートを制作する際に行われるプロセスがあります。例えば、この絵を見てください 出典: