スキップしてメイン コンテンツに移動

Post / Pre Sales の終焉と - End of Post/Pre Sales organization and strategy

*English follows Japanese

Post-Sales / Pre-Sales という言葉を耳にすることがあります。もしくは購入後はサポートへ、購入前は営業が、というのも同様です。
いずれも、お客様が製品を購入されるタイミングを境にして、会社内での役割を変更するモデルとなります。
この考え方は従来の売り切りモデルにおいては、非常によく働きましたが、昨今のサブスクリプションー購読型ーや、継続利用形式のビジネスモデルでは歪が出てきています。

例えば、Microsoft の Office 製品など、従来はパッケージで購入して買い切りのものでした。インストーラーとライセンスがパッケージについていて、購入後はサポートへと言うものです。ところが最近では O365 というクラウド型のサービスモデルに変更され、一年もしくは月払いで継続利用可能なものになっています。

この流れは、決してIT だけでなく、従来からありますが、生協のように毎月オーダーして食品を届けてもらうタイプのビジネスにも言えます。また、家や車はどうでしょうか?
購入したら営業担当からサポートに引き継がれて、というのはわかりますが、なんとなく長くお付き合いする製品において、手切れ感もあります。
例えば、ティファニーでは、お店に訪れた人に時間をかけて製品の価値を説明しています。購入に至らなくても、ティファニーの価値や姿勢はしっかりお客様に伝わりますし、他のお店に行ったら自然と比較してしまいますね。結果として、いつかまた来訪してくれるかもしれませんし、人に話す時に好印象となる話が伝わります。

このような時代において、Post-Sales / Pre-Sales という考え方は、果たして本当に効果的に働くのでしょうか?
ここで一つ、新しい組織と役割のモデルを考えてみませんか?

例えば、一人で会社を始めたとして。そうすると、開発から、展開、そして販売して、継続したお客様との接点もすべて一人で保たないといけません。
もし、一人パートナーを持つことができたらどうしましょうか?
自分は開発を担当して、お客様との接点をパートナーに任せてもいいかもしれません。もちろん、開発する側もたまには市場の反応を生で感じる必要はありますが。
では、もっと人を雇えたとしたら?
開発を純粋な開発と、品質チェックやテストそしてお客様からの反応を対応する担当を2つに分けてもいいかもしれません。そして展開のところでは、ホテルのコンシェルジュのようにお客様との関係性を良好に維持しつつ、新しいお客様との関係を着付けるような人が必要そうです。また、分析をできる人も必要でしょう。お客様が使われる様子や、市場の動向、そして、各オペレーションは自動化されることを考えてそのアップデートとメンテナンスが必要です。
最後に、もしさらに追加できるとしたらこれらすべてのチームと連携して動ける戦略部門があるといいですね。

うつろう中で、色々な考え方が生まれてくると思います。
皆様の会社も、こういった時代にそった組織に変革できていればと思います。


If you have worked at some companies, you might hear about this word, "Post-Sales" or "Pre-Sales".    This keyword draws line on customers purchasing and divide it before or after purchasing their behavior.   In the legacy business model, this strategy really worked well.   Now, however, this perspective has not been suitable for recent subscription or continuously business model yet.

For example, when you buy a new computer software, you are able to get Installer and a license with serial number previously.   At that time, Pre/Post perspective is really worked well for both customers and software companies.  
Currently, more computer softwares are released with subscription model.   Customers keep paying annual or monthly fees and getting updates in subscription term.  In this situation, how can we draw line before/after sales?

This business model change is not happened in only IT world, has been started in food, car, or any other service and product industries.   For example, Bluebottle prepares subscription model of coffee beans.   Tiffany explains their values to each customer more than 30 minutes whether they purchase their products or not.  Jewelry is usually being with customers, and sometimes is taken over to the next generations.  From this point of view, Jewelry store should be reliable partner with all customers.

In this era, what kind of organization and roles works well for such a new business model?   At least, every products and services are developed and are been aware of anyone, selected, and keep being used.   In a small or individual corporation, you may invent and develop services, introduce it to broadly, sell, and keep contacting to your customers by yourself.   If you have one business partner, you are able to be in charge of invention and development, and to assign customer facing to your partner.   Of course, sometime, you need to interact with customers for understanding actual users' reaction.   In case you can get more employees, how can you assign roles to them?
From my perspective, I would like to divide development team to two department.  One is to focus on development, and the other is to focus on Quality and Assurance.   Quality and Assurance team has customer facing role as well.   Also, two business development teams are required.  One is awareness team.  This team is similar to previous Sales and Marketing.  But, they have to keep interacting with customers like as a concierge at hotels or a garcon at french restaurant.  The other team is analytics team.   They have to keep updating automatic operation and to analyze customer behaviors.
To add one more, the team is strategy team.  They works with all teams and develop business strategy.

I'm wondering if your company has already been attempting to a new business model trends.

コメント

このブログの人気の投稿

庚子から辛丑へ

 *English following Japanese 東京ではまもなく庚子の歳が終わり、辛丑へと干支が変わろうとしています。庚子の年は、新しいことが始まる年というのを読み、年の初め頃、今年から新しい事が始まりいろいろなチャレンジがありそう、といった話を仕事のCoffee  Breakでしていたのが懐かしく思い出されます。結果としては、ウィルスによる大きな生活と仕事の変化がありました。 ウィルスの脅威はありますが、いったんそこは置いておいて、実際の生活や仕事の変化だけを考えると、私の環境はすごく改善されたように思います。 通勤しなくて良くなったことで、仕事と私生活のスイッチを柔軟に行えるようになりました。このことで集中して働ける時間をしっかり取れて、一方で家族との時間も今までより多くとることができるようになりました。 風邪やインフルエンザのリスクも下がりました。職場などでうつった、という話もないので、実際に 0.17% までインフルエンザの感染者数が下がったという記事も見ました。マスク、手洗い、うがい、手指の消毒、これだけで防げることが多いということですね。当然、体調悪くなる人が減れば、チームでの予定外の生産性低下のリスクも下がります。 コミュニケーションについても、考える良い機会をもらえたと思っています。直接会って会話をしたり同じ時間を過ごせるのは、すごく大切なことだったなと感じるとともに、そこから密度と頻度のバランスについても改めて見直すことができました。物理的に直接会うコミュニケーションは、密度の高いものですが、そのためには準備なども必要でやはり頻度は低くなります。一方で、オンライでのコミュニケーションは密度が下がり、その代わり頻度を上げることで同じ情報を共有し続けることができるなと感じました。発見と持続のバランスにもつながると感じています。 まもなく、辛丑です。辛丑は、一つのことが完全に終わり、新しい道を開くための手探りをする年でもあるそうです。挑戦や開拓の手応えを得るまでには、数年かかりそうな記述を散見しますが、誰かのためになる利他につながることであれば、そこに向かって失敗を繰り返しても、学びと成長をしながら進む歳になりそうですね。 At Tokyo, we are going to the next year - 2021 soon....

「正しい」ということへの欲 - desire for Correct

 *English following Japanese 「1+1 は?」こう聞かれると、なんの疑いも持たず「2」と答えると思います。そして、それが「正しい」と多くの人が考えるでしょう。確かに算数・数学において「2」という回答は正しいです。ただ、算数・数学の枠を外せば、縦の棒が3つ、横の棒が1つ書かれているだけです。もっと言えば、いまコンピューターの画面でこれを見ていれば、直線が4本、うち2本が交差しているだけです。紙の上にペンでかかれたものであれば、それは紙という物質の上にインクが引かれているだけです。 屁理屈のように思われるかもしれませんが、私達は自然と自身の思考の枠組をつかって状況を判断し、そこから回答を出しています。そしてその自身の思考の枠組が常識と信じているため、そこから出された回答に自信がある場合、「正しい」ということを強く要求してしまいます。 もしかしたら、この「正しい」ということに対する人の欲求はあらゆる欲の中で一番強いものかもしれません。「正しい」と言われて嫌な気がする人は、私はみたことありません。人は、自分で「正しい」と思う選択肢を選択して行動しているからです。 でも、上述のように「正しい」というのはあくまでも特定の枠組みの中でのみ成立するため、絶対普遍の「正しい」は存在しません。先程の「1+1 は?」という単純な例をとっても、算数・数学という枠組みでは正しいですが、そこから離れると、色々な解釈の方法があることがわかります。 この「正しい」欲を満たさんと言動を繰り返すと、ある一定の枠組みを外れたところで、大きな軋轢を生みます。それは争いにつながることもしばしばです。一方で、ここまでの世界や経済は、この「正しい」の追求により大きく発展してきたようにも思います。ただ、より早くより広く世界がつながった今、「正しい」の追求は多くの争いを生み出す種となってきています。 もし、何か自分で「正しい」と思う行動や発言をする際、「あれ?」と思う反応があったら一つ落ち着いて「利他」を考えてみると良いと思います。いま自分が「正しい」と思う行動や発言は、誰にどんな利をもたらすことができるだろうか?人だけでなく環境にどんな利をもたらすことができるだろうか。きっと、方法や方針を変えて争いを避けて先に進むきっかけを見つけることができるでしょう。 ”1+1=?”...

独服というスイッチ - Dokufuku (turning on/off mentally)

*English follows Japanese 以前、髪の毛を切りに行っていたサロンのオーナーさんから「恐ろしい顔をしている」と言われたことがあります。それは仕事が忙しい時期、その帰りにカットをしに寄ったときのことでした。最近では家で電話会議に出て、直後にリビングに戻ると子供が顔色をうかがうことがあり、久しぶりにかつてそのサロンのオーナーさんから言われた言葉を思い出しました。 外で仕事をすることがなくなって、気持ちをリセットして切り替えるプロセスもなくなっている。 そこでふと思い出したのが独服です。独服はもともと、独りで一服すること。つまり自分で自分を一碗の茶でもてなすことです。ポットのお湯をティーパックのはいったカップに注げばお茶が飲める時代ですが、お客様にお出しするつもりで一手間かけてみることで、これが一日の中でオンとオフを切り替える良いツールになります。(興味のある方は、「 茶―利休と今をつなぐ (新潮新書) 」を読んでみてください。茶道の観点からわかりやすく説明されています。) 私は、一日に2回、それぞれ違う飲み物でこの独服を行うようになりました。 まずはオフからオンへ。コーヒーを飲みます。 朝食を済ませると、仕事の準備を簡単に済ませたら、お湯を沸かします。 ミルを出してきて、そこに近所の珈琲屋さんが月ごとにだしているブレンドの豆をいれて、ゆっくり挽いていきます。お湯の沸く音、豆が挽かれていく音を注意深く聞き、そしてペーパードリップでコーヒーを淹れています。 ゆっくりとドリップをして、カップ一杯の珈琲を一口、二口。プロではないので日によって味わいが微妙に変わるのもまた一興。 15 分くらいの時間ですが、このあと、カップを仕事のスペースに持っていきスケジュールやメールをチェックしながら、珈琲をすすっていくと、徐々に脳が活性化され、気持ちが仕事に向いていきます。 そして、二回目の独服はオンからオフへ。 日によって異なりますが、タイミングは夕食の前か後。今度は抹茶です。 同じようにお湯を沸かし、布巾を用意します。台所には、時期に合いそうなものや、お気に入りの茶碗を常時おいてあります。茶碗を手元において、茶筅を立てます。 その間に、これまたその時期に気に入ったものやいただき物の干菓子や半生菓子を皿にのせて、テーブルにセット。...