スキップしてメイン コンテンツに移動

函館

*English follows Japanese

夏至の数日前、函館を訪れました。
イメージとしては海産物と五稜郭でしょうか。私も行く前は、海鮮丼を食べてゆっくり過ごそうかと思っていただけでしたが、急速に成長している都市としての函館について整理しておきたいと思います。

今回訪れて気づいたのは、函館には大きなメリット5つが整備されていたことです。Wifi スポットの充実、英語、通りの名称、リノベーション、そして交通です。
それぞれに、改善ポイントがあるところは随時ふれていきます。

はじめに、Wifi スポットですがホテルや公共施設、市電などいたるところで Free Wifi の案内を目にしました。要所要所で Wifi があることで、外国人観光客も気兼ねなく市電に乗り、観光スポットを周っているようでした。
ただ、一般的なカフェなどではまだサービスも拡充していないところがありました。

続いて、英語です。まず、端的な説明である値段や支払い方法など、各種サービスに従事する多くの人が単語でシンプルに伝えていました。市電などではラミネート一枚のマニュアルが用意されていました。考えてみれば長い説明は不要で、単純に現金だけなのか、カードが使えるのか、いくらなのか、だけでよく。どこに行くのかについては、マップが用意されていれば事足ります。解らなければ、Wifi で調べてもらえば良い。
市街地の観光センターやホテルはわかるのですが、今回特急で20分ほどいった自然公園近くの観光センターでも簡単な英語対応ができる人がいることに驚きました。
箱館山のロープウェイでは、大半のお客様が中国系の人でしたが、ここの求人情報を見ると、柔軟に対応できる人ということで、完璧ではなくても必要なことを伝える姿勢があることが伝わります。
前述のWifiの充実化と、端的なサービスの説明があれば、大抵のことは事足りる時代です。
タクシーもUberのようなサービスが充実すれば、もっと広がることでしょう。

続いて、通りの名称が細かく出ていることがプラスと感じました。
初めての土地だと、日本人でも土地勘が掴みづらいことが多いです。
でも、通りの名称がはっきりしているので、移動がし易いというのを感じました。あと一歩あると嬉しいのが、もうすこし通りの名称の看板を増やしてもらえると良いかと思います。
京都などでは、適宜通りの名称看板を置いています。
函館も、元町方面の坂は坂の名称がひとしきりわかる看板がありましたが、市街地ももう少し増やすと活気づくでしょう。

地震の少なさとも関係することかもしれませんが、リノベーションして使用されている施設、レストランが多いです。
明治〜昭和初期の建物が街に調和していて、なかでは新しいサービスが展開されています。もちろん、観光施設となっているところもあります。
歴史的にも、地震が少なく津波の被害が少ないのも大きいかもしれません。
大火の記録は多々あるので、そこで焼け残ったものが残っているのと、古いコンクリート造りやレンガ造りの建築も多いのが特徴かもしれません。
ただ、新しいビルなどが立ち並ぶ景観に比べてやはり石畳の道や、丘の上の洋館、市電といった景観と調和していて歩くのが楽しい外観を形成しています。
新しいマンションの計画や、一部建物が、新しくなっているところも見えてきていますので、リノベーションの意識は引き続き、高く持ってもらいたいと思います。

最後に交通の便について上げておきます。函館空港から市内までバスで約 20 分、420 円です。五稜郭には市電で 240 円くらい。私が行った大沼公園までは特急で片道 1,160 円、20 分くらいで着きます。
タクシーも多く、夜のライトアップはタクシーでさっと周っているグループを多く見かけました。歩いて回る人のほうが少なかったです。

最後に、函館は広い。北海道も広いが函館市も広い。
滞在中に洪水警報と、地震速報が携帯や町に流れたが、市街右手の山脈を超えた反対側の町における出来事。結果、函館の人は動じず。



A couple of days before the summer solstice, I visited Hakodate in Hokkaido prefecture, Japan.  The city of Hakodate is a port town.  So, I had interest to only fresh raw seafoods and Goryokaku, historical architecture.   Once arriving at Hakodate, however, I was aware that this city has been growing as international city.  From this point of view, I would like to summarize my note in this post.

I found five positive things in Hakodate, Wifi spots, English communication, street names, renovation, and traffic.   I tried to introduce pros and improvement ideas from here.

At first, I was able to find enough Wifi access points in the city.  Visitors are able to use Wifi at Hotels, public buildings, and trains.   At each area, I was able to find the information of Wifi access.   It seems that foreign visitors are able to ride on the train and walk around the sight seeing spots by using their smart phone or tablet.  To improve the network environment better, Cafe or small shops are able to open free Wifi for them.

Secondary, English communication looks NOT hard for using any services.  As for simple information or explanation, like as price, payment method, or etc.., each service person told to foreign visitors simply.  And visitors looks figuring out the system quickly.   For example, there is one pager for a driver of train how to say price, payment method, or dos/dons.  I found Dos/Dons introduction at any other places.  For example, I found simple with drawing introduction at Spa area in the hotel.
Also, service person was able to communicate in English sight seeing area at the suburbs as well.  I saw that one service person explained to European how to lend a bicycle.
If Uber like cab services are started, this city is more comfortable for visitors all over the world.

Third, the street name is already set.   In fact, it is difficult for Japanese to find current and destination place at unfamiliar city as well.  The street name is really helpful for finding place information at sight seeing area.  If there are more guide signs, it is getting better.

Forth, there are lots of historical buildings.   As you may know, Japan is a famous earth quake country.  Also, oceans are around the land.  However, Hakodate is the place less earth quake and Tsunami historically.   At the north area of Hakodate, there is one big mountain, Komagatake.  However, it seems less impact if that volcano explode.  As a result, lots of old buildings are re-used as public space, cafe, stores, or etc...

Lastly, Hakodate has good public transport accesses.  From airport, I was able to arrive at city area 20 minutes by bus.  The fee is only about $4.  If you want to go to Tsutaya new book store at suburb area, you can ride on cabs 20 minutes, about $20.   When coming back from Tsutaya, I was able to call to the cab services and to wait on only 10minutes.

In this travel, I found lots of advantages of sight seeing at Hakodate.  However, each equipment is useful for staying for business as well.  From now to the next couple of years, I look forward to Hakodate transforming the city as one of international place in Japan.



Bullet Data
Pros

  • Lots of Free Wifi spots at Hotel, public spaces
  • English Communication, One-by-One word or junior level English communication (including suburb sight seeing area)
  • Street name
  • Guide Signs, Japanese, English, Chinese, Korean
  • Clear Notification, Dos/Dons 
  • Street is cleaned up
  • Hiking road and nature maintenance in Hakodate Mountain area is good
  • Renovation of old/historical architecture
  • easy and quick access from air port


Cons

  • Some services, including train, requires "Cache"
  • Less street name guide signs
  • 緊急災害速報が雑。函館は広い。洪水も地震も関係なし。


Note

  • 明治政府により函館にかわる。以前は箱館。
  • いまも、現地では多くの場所で「箱館」という表記を使用。
  • 諸説あるが、箱は蓋と本体がわかれるが、函はわかれないということでこちらに変更したとか。いまでも投函という字で残る。
  • 箱館山には日清戦争後につくられた砲台跡などが残る。
  • 霧がある
  • 和菓子屋が多いのは貿易港として栄えたため
  • 今も、新しいアイディアを持ったレストランやお菓子屋が多い
  • 珈琲屋が急速に増えている
  • 五島軒が思いの外歴史に深く入っている
  • 市街から見て南西に箱館山、北東に五稜郭
  • 五稜郭は、北に駒ケ岳、西に国道、南に海と風水上も良い所に立っている。
  • 蔦屋書店は平日だからか、そこまでこまず。
  • まさに老若男女がすごせる、一大施設になっていた。
  • ショッピングモールとは違うカルチャーの総合施設というのを感じる
  • 海産物のイメージが強いが、それを使った料理、そして肉、野菜も充実している。

コメント

このブログの人気の投稿

今更ながら、SDGs ってなに?

Japanese Only はじめに、私はSDGs( Sustainable Development Goals )という言葉を作り、世界中で様々な取り組みが実行されていることをすごく良い流れだと思っています。組織、そして個人が意識してできることから始めていこうという、この考え方はすごく良いと考えます。 SDGsについては 外務省のページ に詳しく書かれているので、そちらを参照していただきたいと思いますが、一部抜粋しておきます。 持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals )とは,2001年に策定された ミレニアム開発目標(MDGs) の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない( leave no one behind )」ことを誓っています。 今回、この記事を書くきっかけになったのは、 Slus 6月号 の特集「今日から始めるSDGs」を読んだことでした。そこには、 日本ユニセフのページ と同じ画像が使われて、それぞれに説明が加えられており、非常にわかり易い内容になっていました。ただ少し気になったことがあったので、ここでまとめておくことにしました。 具体的には、下記2つの項目を取り上げてみたいと思います。 8. 働きがい も 経済成長 も 16. 平和と 公正をすべての人 に 太字にしましたが、「経済成長」は現在の経済的先進国がつくった経済が中心となった考え方の社会における言葉で、経済的な先進国の目線からくる定義であるような印象を受けました。また「働きがい」とならべることで先進国にフォーカスした印象が強まります。 また「公正」というのは文化や場所など、またそれぞれの人によって異なります。捉え方によっては非常に乱暴で共通概念の押しつけのようにも見えなくありません。私は公正ときくと「 春色無高下 、花枝自短長 」という漢文が浮かびます。平等とは、公正とはなにか、についての禅語です。春の陽の光は身分の上下に関係なく降り注ぎ、でも、花の枝はそれぞれに長かったり、短かったりするものということです。つまり一様に

控えの無い予約 - No reservation receipt -

*English follows Japanese 多くの人が経験あると思いますが、例えばクリスマスケーキを予約してお代を払う。そうするとたいてい受取証のような控えをお店の人から受け取る事ができます。 あとは、予約の当日にお店に行けば商品を受け取る事ができます。 おそらく、多くの人が当たり前のように思う予約の一面だと思います。 でも、本当にこのシステムはベストなのでしょうか? 今日は末富さんの事例を紹介したいと思います。 末富さんの上生といえば、お茶席はもちろん、季節をとりいれた職人さんの技が冴える和菓子は贈り物としてとても喜ばれる一品です。もちろんお日持ちはその日のうちにという鮮度も大事です。 私は、よく松原通にある末富さんの本店を利用しますが、ここは日曜日および祝日が定休日となります。ところが、また日曜日に大事な用事が入る事も少なくありません。 このような場合、末富さんでは高島屋の店舗での受け取りというご提案をしてくれます。こういった柔軟なご提案は、本物の老舗ならではのものといえます。 予約用の紙に名前と連絡先を書いて、お支払いを済ませると「何時頃のご来店になりますでしょうか」と聞かれます。あとは来店時間を大体伝えると、一言「〜で承りました。」。これで終わります。 初めての人は、いささか拍子抜けするかもしれません。 もしかしたら、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。 でも、全く問題ないのです。たとえ店舗が異なっても、商品の用意や伝達にいっさいのミスはないのです。おそらく伝票を書くという決まったオペレーションを入れるよりもお客様と向き合う緊張感やお客様に向き合う姿勢が育っているからこそなせる最上のサービスではないでしょうか。 最近ではインターネットからのオーダーなどでやたら確認メールが飛び交うこともありますが、今一度、本当にそれらの処理が必要なのか考えてみると良いかもしれません。 In general, we receive reservation receipt from the store when we order products.  For example, christmas cake.  And we are able to get products from the store by showing th

言い訳の逆効果 - Backfire with too much apology -

* English follows Japanese サービスをしていると、どうしてもミスをしてしまうことがあります。また謝らないといけない場面も出てきます。こういった場面で言い訳をすると、一気に信用を失うことが少なくありません。もし謝らないといけない場面に遭遇したら、まずは何について誤っているかについてを明確にすると良いと思います。遅刻したのであれば、遅刻したことではなく遅刻によって相手にどのようなな迷惑をかけてしまったかについて謝りましょう。また、可能であればどのような方法で今後防げるかについても触れておくと良いと思います。 もちろん、失った信用は決して簡単には取り戻すことはできませんが、口に出してしっかりと要点を整理して反省した気持ちを持って謝ることは自身の向上にもつながるのです。 先日のことですが、不動産屋さんとの待ち合わせがありました。 この日は数件の物件を周る予定で待ち合わせは一件目の物件の前です。 多くの場合は、不動産屋さんは少し早く現地についており、鍵の準備などをしてくれています。ところが、この日は時間になってもなかなか現れませんでした。 とそこに電話が。不動産屋さんからです。 電話にでてみると、3、4 分遅れそうですとのことでした。 仕方ないので、少し待っていましたが 5 分たっても 10 分たっても来ません。 と、そこにまた電話があり、今度は道に迷ったというのです。 これも仕方ないので、電話口で道案内をしてあげてようやく到着しました。 ここで彼が言った言葉が、「はじめての物件だったもので」ということです。 私は、プロフェッショナルとしてこの説明は、遅刻した理由にも道に迷った理由にもなっていないと感じました。 初めてだからこそ、事前にしっかり地図などで準備しておくべきではないでしょうか。 いまであれば、インターネットの情報を利用して付近の写真も見ることが可能です。 このように、理由になっていない言い訳は、時として修復が困難になるくらいの信用問題につながることがあります。 ミスをしないことに越したことはありませんが、人はどうしてもミスをしたりミスをした人のフォローをする場面に遭遇する可能性があります。 その場合は、言い逃れのような説明をするのではなく、失敗から大きな改善につながる一歩となる反省の弁をもって謝るこ