スキップしてメイン コンテンツに移動

チップは有効か? - Is Tip really suitable system for your service? -

* English follows Japanese

アメリカでレストランに入ると基本的にチップの支払いが必要になります。
一方で、日本では部屋付きの女中さんがいるような旅館や高級料亭でもない限りチップ(心付け)を渡す事はありません。
果たしてチップのシステムはサービス向上に有効なのでしょうか。

チップは製品やサービス料金の約%20で満足を示していると言われていて、この金額がサービス パーソンに直接支払われます。
例えばレストランだとテーブルで料理の説明をしたりデザートや食後のコーヒーなどがオーダーに追加されると、当然チップの値段も上がってきて、さらにサービスマンの評価も高ければ店全体への評価にもつながります。つまり次のようなプラスが考えられます。

  • サービス パーソンのモチベーションが高くなる
  • サービス パーソンはチップの比率という直接的なサーベイをもとに改善を検討できる
  • 高いサービスを提供するサービスマンが育てば、お店のファンも増える

ではチップがない日本で主流となっているサービスのメリットはどこにあるのでしょうか。

  • 消費者はチップの計算をする必要がない
  • どの担当者も一様なサービスを提供する事ができる
  • チップを払わなくても、必要な情報をサービスマンから受ける事ができる

こうしてプラスの項目を並べてみると、サービスがサービス パーソン主体で提供されるものか、消費者主体で受けるものかという違いが存在しているようにみえます。

では続いて、マイナスの面を考えてみます。
チップシステムの場合、次の事が考えられます。

  • 消費者は担当者を見つけてサービスを依頼する必要がある
  • 料理やお店、以前のサービス パーソンに満足しており、今回の担当者に不満な場合であってもチップを0%にすると決別サインと受け取られる事がある
  • 消費者はチップを計算しないといけない

一方でチップシステムが存在しないと次のような事が考えられます。

  • サービス パーソンは熱心にとりくんでも、手を抜いても給料が変わらないため、手を抜く人が増えるとお店の評判に影響する
  • お店の評判をレビューする場合、サーベイシステム等からしか情報を得る事ができない
  • サービス パーソンはアルバイトなど一時雇用でも対応できるため、プロフェッショナルなサービス パーソンが育ちにくい

ここでも面白い事に、チップシステムがある場合マイナス面が消費者側に存在する事が多く、存在しない場合お店側に存在する事がわかります。

不思議なもので、サービスは顧客のためにありその評価システムとも言えるチップはお店やサービス パーソンの方に多くのメリットがありそうです。
もちろん結果として優れたサービス パーソンからうけるサービスは、顧客にとっても気持ちのよい事ですが、サービス パーソンを育てるほどの場所ではない場合、また担当者がサービス パーソンとしての成長に関するビジョンを持ち合わせていない事が多い場合、チップシステムは裏目にでることが考えられます。例えば、料理の説明だけならば、メニューに写真を載せたり、最近ではネットで共有されている情報の方が的確である事も少なくありません。

上記を考えると、日本でもコンシェルジュなどを育てるホテル、バーなど評価対象がサービス パーソンに依存する事が高い飲食店、そして担当顧客にサービスや製品の提供を行うサービス パーソンや営業担当などにはチップシステムはサービス向上に有効ではないかと考えます。

チップシステム、皆様はどう思いますか?

English
How do you think about Tip system?

In United States, we have to pay Tip when we have service in restaurant.  Whereas, most of Japanese restaurant does not ask us to pay for it except for limited expensive restaurant.
I would like to review Tip system if it works really effective for improving service quality?

In general, Tip should be calculated as %20 of products or services fee when you feel it good.  And Tip is paid out directly to a service person.  For example, Tip is also increased if a service person succeed to take deserts or a cup of coffee orders.  The customer is satisfied with the restaurant as well if service person provide better service to the customer.  From this point of view, there are three plus in Tip system.

  • Motivate service persons well
  • Service persons are able to review their service quality and how to improve it
  • Fans are increased if good service persons are developed

On the other hand, what kind of plus is there in Japanese style service without Tip?

  • The customer does not need to calculate Tip
  • All service persons are able to provide common qualified services to the customer 
  • The customer is able to have good service without paying Tip

As illustrated above, there are differences if service is led by a service person or if the customer has initiative to have what kind of services needed.

From my perspective, I consider that Tip system works fine at Hotel which needs to develop better concierge, at Bar which the evaluation of bar is depending on the quality of barkeepers, and the company which a service person or a sales representative is in charge of specific customers.

How do you think about Tip system?

コメント

このブログの人気の投稿

セルフ レジ システムが向上させるサービス - Self-Cash system improves service quality -

* English follows Japanese コンビ二のレジというと、機械的な作業で機械ほどの精度に欠けるという一見矛盾したシステムである印象を持っている人もいるのではないでしょうか。 マニュアルに従ってスキャンして、マニュアルトークでお支払いや年齢認証をお願いして、キャッシュ システムの処理をして、袋詰めをする。 そんな作業ならば、自分でやった方が早いのではないか? という理由からか、サンフランシスコの CVS ストアでは一部の店舗でセルフ レジ システムを採用しています。 3台のマシンの前で消費者は自分の欲しい製品のバーコードをスキャナにかざし、あとはカードを切ってレジ袋の有無などをタッチパネルで選択するだけです。 これだけ聞くと、さながら自動販売機のように思われサービスもコミュニケーションもあったものではないと感じる人もいると思います。 ところが、このマシンの後ろには一人の店員さんが立っています。 イメージとしては、銀行の ATM コーナーをイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。数台のマシンの後ろにヘルプをしてくれる方がいるのです。 このかたは、お店に入ってこられた方へのお声がけ、セルフ レジ操作のサポート、並んでいるお客様の整理とお声がけなどを行っている。 それらは、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」をのぞけば、常にお客様の様子を確認した上で声をかけるという、サービスの基本動作を必要としています。 何も考えず、機械的に作業をする事はできません。 自動販売機のようなシステム化、オートメーション化は徹底して人との関わりを排除した効率化システムですが、このセルフ レジシステムにはサービスを提供するという重要な人の仕事が介在しています。 システム化とコミュニケーションの欠如は、必ずしも結びつくものではないようです。 While someone feels that the cash desk staffs process mechanically lacking communication.   They scan products, ask the customer about payment routinely, complete payment process.   I as...

スターバックス限定ブレンド - Special blend coffee at Starbucks Kyoto Teramachi -

* English follows Japanese よく決断したな。 これが、ある朝、寺町にあるスターバックスコーヒーでブレンドの説明を聞いたときの印象です。 この日、寺町にあるスターバックスは 10 周年を迎えていました。この 10 周年を記念して、寺町にあるスターバックスではオリジナルブレンドでコーヒーを入れていました。 オリジナルブレンドというのは、このシーズンに提供されているクリスマスブレンドとレギュラーメニューであるライトノートブレンドをお店の人が考えて配分して作ったそうです。 これだけ聞くと、お店に在庫としてある二種類の豆をお店のメンバーがブレンドして、この 10 周年を盛り上げているだけのように聞こえますが、通常、広くチェーン展開しているカフェでは、お店ごとに独自の製品を出す事を避けます。 可能な限り均一なシステムと製品を提供する事で、どこのお店に入っても期待通りのサービスと製品を消費者は得る事ができるというのが特徴だからです。 もちろん、本社から各店舗がオペレーションだけでなく製品提供に関しても細かくチェックできるシステムが整っており、システムが健全に働くようになっています。 この事をふまえて考えると、オリジナルのブレンドを作成するというイベントは驚くべき事ではないでしょうか? たとえ理由はどうであれ、スターバックスの製品として提供する以上、店舗スタッフが作ったブレンドは必ず本社にてレビューされています。 もしかしたら、アメリカ本社にてレビューがされたかもしれません。 スターバックスは日本だけで 900 店舗以上、世界中では 17000 以上の店舗があります。すべての店舗から同様の依頼が頻繁に発生する事はないでしょうが、それでも 10 周年という節目に寛容に対応したスターバックスの方法はすばらしい。 こういったアイディアを取り入れる事は容易ではありませんが、おそらく店舗スタッフのモチベーションもあがった事でしょうし、このイベントに参加できた人は将来、同じようなことができるようになろうという気持ちを持てた人もいるのではないかとも思いました。 Good job! This is just my impression when I heard from Starbucks staff about the explana...

The Ritz-Carlton

*English follows Japanese これは先日、知人がリッツ・カールトンに宿泊した際のお話。 知人にとっては記念日だったそうで、ホテル側も特別な部屋を用意されており、部屋から料理まで行き届いたサービスで、さすがリッツ・カールトンということでした。 ただ、「何かお困りごとはありませんか?」「お手伝いできることは有りますか?」と都度聞かれるのと、いくつかの観光名所やその周辺についてたずねたところ、都度「お調べしますので」ということで、観光地に有るホテルとしてはいささか知識レベルに疑問を持ったということでした。 この話を聞いた時、サービスはどうしても文化や風土に依存をしてしまうものだなということを改めて感じました。 もし、宿泊客が欧米式のホテルサービスを好む方であれば、完璧なサービス、さすがはリッツ・カールトンと大満足であったと思います。 その都度声をかけてくれることで、相談や質問もしやすくなりますし、コミュニケーションを取ることで安心感や親近感を得られます。 また、訪ねたことに対して懸命に回答を用意する努力をし、なんからの解決策を用意するところも素晴らしい姿勢と言えるでしょう。 一方で、この姿勢を日本人の目で見ると、手伝ってほしそうかどうかは察してほしいし、困りごとがないように一つ一つデザインされているべきと、考えてしまいます。 つまり、自然にありのままに考えることなく、心地よい状態を保持できることこそ、完璧なサービスと考えるからです。 また、観光名所やその周辺については難しいところもあるとは思いますが、値段相応のサービスと見ると、基本的なところは知っていた上で、やはり一つ話がほしいところです。該当する観光名所の話だけでなく、関連する他の名所、土地柄など、一つ連想した話をしてもらうと、聞いてみたかいもあった、さすがは一流のサービスと感じます。 以前の投稿 にて「もてなし」について書いたことが有りますが、何を持って何を成すのか。それによって真のままでいくのか、行とするか、草までくずすか。 なかなか難しいところではありますが、日本人を相手にするとこのようなところまでの配慮が必要になりそうです。 ただ、一方でこれから多くの外国人観光客を迎えるに辺り、リッツ・カールトンのようなサービスを喜ぶお客様を「もてなす」ためには、もて...